ランニングが続かない本当の理由|習慣化に必要なのは意志力ではなく「約束」

ランニングが続かない本当の理由|習慣化に必要なのは意志力ではなく「約束」

「今度こそランニングを続けるぞ」と決めて、最初の数日は走れる。けれど一週間、二週間と経つうちにだんだん走る日が減っていき、気づくと靴にほこりがつきはじめる。そのうち、玄関にランニングシューズがあるのが邪魔に感じ、棚に入れてしまい、もう二度と履かなくなる。こういう経験をしたことがある方は、いらっしゃるのではないでしょうか。

ランニングが続かない理由を「自分の意志が弱いから」と片付けてしまうのは、もったいないです。続かないのには構造的な原因があり、そこを変えなければ何度試しても同じ結果になってしまいます。

この記事では、ランニングが続かない人に共通するパターンを整理した上で、続けるために必要なたった一つの仕組みについて書きます。

ランニングが続かない人に共通する3つのパターン

8ヶ月ほど朝のランニングコミュニティを運営してきて、続かない人にはいくつかの共通点があることが見えてきました。

パターン1:一人で走っている

一番多いのがこれです。一人で走ることは悪いことではなく、むしろランニングの良さの一つでもあります。ただ、習慣化するまでの段階で一人だと、続けるための摩擦が大きすぎる。

走るかどうかを決めるのが自分一人だと、その日の気分や天気、体調、仕事の疲れ、飲み会など、走らない理由がいくらでも見つかります。誰にも迷惑がかからないので、「今日はやめておこう」が積み重なります。

パターン2:朝ではなく夜に走ろうとしている

「朝は起きられないから夜に走る」という選択をしている人は多いですし、これ自体は合理的な判断にも見えます。ただ、続けるという観点で言えば、夜ランは朝ランより圧倒的に難易度が高い、というのが私の実感です。

夜は誘惑が朝に比べて何倍もあります。残業、急な飲み会、疲れ、雨、Netflix、ソファ、晩酌。走らない理由が夕方以降にいくらでも増えていきます。朝の時点では「今日は走るぞ」と思っていても、一日働いて家に帰ってきた頃には、その意志はだいぶ削られています。

朝はその点、誘惑の種類が圧倒的に少ない。基本的には「布団から出るか出ないか」のたった一つだけです。ハードルが一つに絞られているからこそ、攻略の仕方も決めやすい。朝の6時台などから予定が入っている人もあまりいないと思いますし、飲みに行ったり、Netflixを見るというのも夜と比べるとそんなに魅力的に見えないと思います。

ただし朝ランにも難しさはあります。それは布団から出るという、最大の一手です。「前日にウェアを着て寝る」「玄関に靴を並べておく」といった仕組み化の工夫はよく語られますし、間違ってもいません。ただ、どれだけ準備を整えても、最後にアラームを止めて、布団から出られるかどうかは、結局その瞬間の意志に委ねられています。

それでも、夜ランで続かない人は、まずは朝に切り替えるだけでランニングを継続しやすくなると思います。誘惑の数が一気に減るからです。

パターン3:目標が「自分との約束」で完結している

「月100km走る」「フルマラソンを完走する」といった目標は、それ自体は素晴らしいものです。ただ、目標が自分の中だけにあると、達成できなくても誰にも何も起きません。約束を破る相手が自分しかいない状態だと、人間は驚くほど簡単に約束を破ります。

これらのパターンに共通するのは、走るかどうかが「自分の意志だけ」で決まる状態になっていることです。

なぜ仕組み化だけでは続かないのか

「続けるには仕組み化だ」という話はよく聞きます。確かにその通りで、摩擦を減らす工夫は基本です。

ただ、仕組み化には限界があります。

どれだけ前日に準備をしても、最後に靴を履くのは自分だし、ドアを開けるのも自分だし、一歩目を踏み出すのも自分です。このラスト数センチのところで、結局は意志の力が必要になる。仕組みを完璧にしても、この部分の摩擦はゼロにはなりません。

そして人間の意志は、思っているほど強くありません。仕事で疲れた夜、寒い朝、雨の予報、前日の飲み会の翌朝。意志は簡単に揺らぎます。

だから、「仕組み化すれば続く」という話をそのまま信じても、多くの人は途中で崩れます。ラスト数センチの摩擦が、思った以上に重いからです。

続けている人がやっている、ただ一つのこと

では、続いている人は何が違うのか。

意志が強いわけではありません。少なくとも私自身、意志が強いとは思っていません。Netflixを観ながらダラダラしたり、友達と電話しながらゲームをしたりしがちです。

続けている人がやっているのは、「自分との約束」を「他人との約束」に変えることです。

走りたい気分かどうかより先に、「行く」が決まる状態を作る。集合時間があり、人が待っている。そういう状況にしてしまえば、自分の意志はあまり関係なくなります。友達と晩ごはんを食べる約束をしていたら普通は間に合うように行きますよね。それと同じです。

前日の夜の行動も変わります。早く寝ようとするし、寝るのが遅くなってしまってもアラームを何重にもかける。「寝坊したら明日ランができなくなる」より、「寝坊したら人を待たせる」のほうが、強力な理由になります。

朝の時点では「今日は走りたくない」と思っている日もあります。それでも人が待っているから、仕方なく靴を履いてドアを開ける。そして渋々でも走り始めてしまうと、そのあとは意外と進みます。数歩進んで、体が起きて、呼吸が整って、少しずつ気持ちよくなってくる。

これは精神論ではなく、単なる構造の話です。意志に頼らない状態を作ってしまえば、意志の弱さは問題ではなくなります。

コミュニティの選び方より、続けやすい場があるかどうか

「他人との約束」を作る一番手っ取り早い方法は、ランニングコミュニティに入ることです。コミュニティ自体はいろいろあるので、正直、最初はどこでも良いと思います。もし合わなかったらまた別のところに行けばいいだけですし。

ただ、習慣化という観点で、本気で続けたいなら、一つだけ確認しておいたほうがいいことがあります。それは、そのコミュニティが定期開催されているかどうかです。

ランニングコミュニティの多くは、月に1〜2回、週末だけ、不定期、というパターンが多いです。それはそれで楽しいのですが、習慣化には向きません。月に1、2回しか走らないなら、それは習慣ではなくイベントです。

習慣化のためには、ある程度の頻度で、決まった曜日に、毎週開催されていることが効きます。「水曜の朝6時半に必ず人がいる」という状態が、毎週固定で存在していること。これがあると、こちら側の生活リズムもそこに合わせて整っていきます。

意外と少ないのが、早朝から、平日も、毎週定期で開催しているコミュニティです。週末の昼にやっているコミュニティは多いですが、それでは平日朝も含めた習慣にはなりません。

HINODEは、まさにそこを意図して設計しています。平日朝の皇居ラン、目黒川ラン、日曜朝の代々木公園、雨天を除いて毎週開催。参加無料、予約不要、一人参加の方も多いです。「毎週そこに誰かがいる」という状態を、ずっと続けています。

朝に約束を入れてみたい方は、ぜひ一度参加してみてください。

開催日程を見る → 初参加ガイドを見る →

朝のコミュニティは、続けやすさという意味で理にかなっている

朝に走るコミュニティは、続けるという観点では合理的です。

夜だと仕事や予定の影響を受けやすく、参加できない日が増えます。朝はその点、自分の意志でコントロールしやすい時間帯です。早く寝て早く起きるだけで、ほぼ確実に参加できる。

そして朝に走ってしまえば、その日の残り時間は自分のために使えます。仕事終わりに「走らなきゃ」というプレッシャーを抱えずに済むのは、想像以上に楽です。

もう少し深い話

なぜ「他人との約束」がここまで効くのか、そして自分自身が一番続けやすくなる方法について、別の記事でもう少し掘り下げています。ランニング習慣を続けることに本気で向き合いたい方は、こちらも読んでみてください。

朝起きるために必要なのは、目覚ましより「待っている人」かもしれない →

参加してみる

気になった方は、開催日程を見てください。
初めての方は、当日の流れも先に確認できます。

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予約不要・参加無料。手ぶらで大丈夫です。

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