走り始めたいのに、最初の一歩が出ない。その理由が体力でも時間でもなく、「人に見られること」だという人は、思っているより多いです。
遅いと思われそうとか、汗かいて走ってるのがダサく感じるとか、必死感がなんか嫌とか、ランニングウェアで走っているのが恥ずかしいとか。
こういう気持ちに対して、よく言われるのは「誰もあなたのことなんて見ていない」です。たぶん、事実としてはそれは正しくて、私も自分以外のランナーのことをほとんど見ていません。ただ、その正しさは恥ずかしさをほとんど消してくれません。頭で分かっていても、こっちは恥ずかしいと思ってしまいますよね。そうじゃないんだよな、と。
そこで、気にしないようにするのではなく、気になりにくい時間に走る、という手段をご紹介したいと思います。その選択肢として、朝ランはかなり理想的だと思っています。
「気にしすぎ」ではなく、人が多いだけ
人目が気になるのは、自意識過剰などではないと思います。単純に、昼や夕方、夜の公園や歩道は人が多いです。外出中の若者、休憩中の会社員、飲み会に向かうサラリーマン、夜にランニングしている人たちなどなど。見られているんじゃないかと気にするタイミングが、物理的にたくさんあります。
ランニングでもウォーキングでも、運動着で外に出ること自体に、最初は抵抗があるものです。だったら、人が多い時間に「気にするな」と自分へ言い聞かせるより、人が少ない時間を選ぶほうが、ずっと早い。気持ちの問題を、時間の問題に置き換えてしまう、という発想です。
朝が始めやすい理由
早朝は、とにかく人が少ない。同じコースでも、昼以降と早朝ではまるで別の場所のようです。
走っている人がいても、お互い黙々と走っているだけ。「見る・見られる」という関係になりにくい空気があります。早朝に活動している人は、自分のランニングやウォーキングに忙しいのであまり見ていません。実際私も見ていませんし、見られている気もしません。そもそも早朝にすれちがう人が少ないです。
明るさもちょうどいい。完全な夜は足元が危ないです。この季節の5時、6時の薄明るい時間は、視線は少ないのに、走るには十分明るい。人目を避けたい人にとっては、一番居心地のいい時間帯かもしれません。
それに、私の意見ですが、恥ずかしいと思うのは自分以外は走っていない時です。オフィス街でスーツ姿の人や酔っ払っている人がいる中を1人だけ走って突っ切っていくときに気まずさを感じたりします。でも早朝であればランナーとウォーカーしかいないので、みんな同じ活動をしていることによって気恥ずかしさが本当になくなります。犬の散歩をしている人も見かけるので、気分も晴れやかになります。
騙されたと思って、一度早起きして走ってみていただきたいです。できれば前日の早寝も忘れずに。
最初の数回は、軽くていい
朝ランを始めるとき、いきなり頑張る必要はありません。
距離は短くていいです。何キロも走らなくていい。最初は半分歩いてもいいと思います。コースはいつもどおりのところでも、時間が違えばグッと人が減っているはずです。ウェアもこだわらなくて大丈夫です。普段着にスニーカーでもいいので、まずは外に出て一歩目を踏み出しましょう。
起きる時間も、いきなり「4時半に起きる!」などは仮に一度できたとしても続きにくいので、15分ずつとか30分ずつ早めていくのがいいかもしれません。
それでも、一人だと外に出られないという人へ
一番のハードルが「一人で外に出ること」だ、という人もいます。気持ちはよく分かります。誰かと約束してたら出られるのに、と。
かといって、ランニングクラブはランニングクラブで気が重い。速い人ばかりだったらどうしよう、初心者だと浮くんじゃないか、朝から交流が前提だと疲れる。そう感じて、結局ひとりに戻る。
HINODEは、ちょうどそのあいだにある場所をつくっているつもりです。早朝に集まって、4km前後をゆっくり走る。会話できるくらいのペースなので本気のランナーは一切いません。あえて数字にすると1キロあたり6分半や7分ほどで走ることが多いです。
人目が気になる人に関係しそうなところだけ、先に書いておきます。
- 基本的に集合写真や動画は撮りません。映えや派手な交流が目的の集まりではないからです。
- 1人参加の人が毎回います。だいたい4割ほどの人は初参加です。
- 走り終わったら自由解散です。そのまま出勤しても、何人かとコーヒーを一緒に飲んでから帰るのも、自由です。
予約は要りません。参加も無料です。手首に黄色いゴムバンドをつけている人がHINODEメンバーなので、それを目印に来てください。集合場所と時間はグループラン日程から確認できます。日曜は少し遅めの集合にしていて、初めての人が来やすい日です。当日の流れは初めての人へにまとめています。
走るのが恥ずかしいという気持ちは、走っているうちに少しずつ薄れていくことが多いです。消そうと頑張る必要はなくて、最初のきっかけだけ、人の少ない朝にしてみる。
誰かと一緒に走る約束をしてしまえば続きそう、早朝に家を出れそうだと思った方は、ぜひ一度、HINODEの空気を感じにきてください。



